ポータブル電源に必要な容量は、「使いたい家電の消費電力(W)×使用時間(h)」で計算するのが基本です。まずは計算の考え方から見ていきましょう。

容量の考え方(W×時間=Wh)

ポータブル電源の容量は「Wh(ワット時)」という単位で表示されます。これは「何W の家電を、何時間動かせるか」を表す数値です。

例えば、消費電力10Wのスマートフォン充電器を5時間使う場合、必要な電力量は「10W × 5h = 50Wh」という計算になります。使いたい家電が複数ある場合は、それぞれの計算結果を足し合わせます。

主な家電の消費電力目安

家電の消費電力は製品によって差がありますが、一般的な目安は次のとおりです。正確な数値は使用する製品本体や取扱説明書の表示で確認してください。

家電 消費電力の目安
スマートフォン充電 5〜10W
LED照明(1灯) 5〜10W
扇風機 30〜50W
ノートパソコン 30〜60W
小型テレビ 30〜50W
ミニ冷蔵庫 50〜100W

停電日数別シミュレーション例

上記の目安をもとに、簡単なシミュレーション例を紹介します。あくまで目安であり、実際の消費電力は製品によって異なります。

  • 1日分(スマホ充電+照明を数時間): 目安として200〜300Wh程度あれば足りることが多い
  • 3日分(スマホ充電+照明+扇風機を毎日使用): 目安として500〜700Wh程度を検討する
  • 1週間分、または複数の家電を長時間使いたい場合: 1000Wh以上の大容量タイプを検討する

家族の人数や使いたい家電によって必要量は変わるため、上記はあくまで検討の出発点として参考にしてください。

容量に余裕を持たせる理由

計算どおりの容量ギリギリのモデルを選ぶと、実際には不足することがあります。理由は主に次のとおりです。

  • 変換効率のロス: 充電・放電の過程で一部の電力が失われる
  • バッテリーの経年劣化: 使用年数とともに実際に使える容量は少しずつ減っていく
  • 想定外の家電使用: 停電が長引くと、当初想定していなかった家電も使いたくなることがある

計算した必要量よりも少し余裕を持たせた容量を選んでおくと安心です。